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2型糖尿病とは

2型糖尿病は、インスリンの作用が十分に発揮されない「インスリン抵抗性」と、インスリンの分泌量が不足する「インスリン分泌不全」によって血糖値が高くなる慢性的な病気です。インスリンは、血液中のグルコースを細胞に取り込ませ、エネルギーとして利用するために必要なホルモンです。2型糖尿病は成人に多く見られますが、最近では若年層にも増加しています。

糖尿病(2型糖尿病含む)で使用する医療機器と原因の一つである糖分の写真。

症状

2型糖尿病の症状は徐々に現れることが多く、初期には無症状のこともあります。一般的な症状には以下のものがあります。

頻尿:多量の尿が出ることがあります。

多飲:喉が渇き、水分を多く摂ってしまうがあります。

体重減少:食欲があるのに体重が減ることがあります。

疲労感:持続的な疲労感やエネルギーの喪失。

視力の変化:視力がぼやけることがあります。

感染症の増加:特に皮膚や尿路の感染症にかかりやすくなることがあります。

原因

2型糖尿病の原因は複数の要因が組み合わさっています。主なリスク要因には以下のものがあります。

遺伝的要因:糖尿病の家族歴がある場合、リスクが高まると言われております。

肥満:特に腹部肥満がインスリン抵抗性を引き起こしやすいです。

不健康な食事:高カロリー、高脂肪、低繊維の食事がリスクを増加させます。

運動不足:運動不足はインスリン抵抗性を悪化させます。

年齢:年齢が高くなるとリスクが増加します。

高血圧および脂質異常症:これらの状態は糖尿病の発症リスクを高めます。

ストレス:慢性的なストレスも影響を与えることがあります。

診断方法

2型糖尿病の診断には以下の方法が用いられます。

空腹時血糖値:空腹時に測定する血糖値が126 mg/dL以上の場合、糖尿病が疑われます。

経口ブドウ糖負荷試験(OGTT):75gのブドウ糖を摂取後2時間後の血糖値が200 mg/dL以上の場合。

・ヘモグロビンA1c(HbA1c):過去2〜3か月の平均血糖値を反映する指標で、6.5%以上の場合。

・随時血糖値:症状がある場合で、随時血糖値が200 mg/dL以上。

治療方法

2型糖尿病の治療は、血糖値の管理と合併症の予防を目的としています。治療法には以下のものがあります:

生活習慣の改善

 ・食事療法:バランスの取れた食事を心がけ、糖質やカロリーの摂取を制限します。

 ・運動療法:定期的な運動を行い、体重管理とインスリン感受性の向上を図ります。

 ・体重管理:適正体重を維持し、腹部肥満を解消します。

薬物療法

 ・経口血糖降下薬:メトホルミン、スルホニル尿素薬、DPP-4阻害薬、SGLT2阻害薬などが使用されます。

 ・インスリン療法:必要に応じてインスリン注射を行います。

予防

2型糖尿病の予防には、生活習慣の改善が重要です。

健康的な食事:バランスの取れた食事を摂る。

・定期的な運動:週に150分以上の中等度の有酸素運動を行う。

・体重管理:適正体重を維持する。

・禁煙:喫煙を控える。

・定期的な健康チェック:血糖値や血圧、コレステロールの定期的なチェックを行う。

2型糖尿病は生活習慣病とも呼ばれ、生活習慣の改善によって予防や管理が可能です。早期発見と適切な治療が重要であり、健康的な生活習慣を維持することが推奨されます。